巡礼とはなんでしょうか
巡礼の始まり
巡礼は観音信仰がさかんになった平安時代の中期から、修験道や僧たちの修行としてはじまりました。
やがて布教の方法のひとつとして巡礼がすすめられるようになり、江戸時代になると庶民に普及し広まります。
今、心の”よりどころ”を求める人々が、巡礼にその場を求めているといいます。
古来から日本人は、旅を好み、旅によって人は磨かれるとも教えられてきました。
はじめは純粋な信仰心というよりも物見遊山の行楽的な気持ちで巡礼に出た人も、
札所から札所への道も霊場であると言われるだけに、いつしか心が洗われ、
信仰の世界に入っている自分を見出すことができるのでしょう。
巡礼は、旅の中の宗教と言えるのではないでしょうか。
札所とは、巡礼した霊場のご本尊との結縁(けちえん)の場所です。
その昔は、本尊との結縁を願って自分の住所、氏名を書いた木札を拝観したお堂に打ち付けて廻りました。
その名残が、「打ち納め」や「逆打ち」などと言う言葉に残りました。
巡礼をひとことで言えば(個人差はあるでしょうが)、自分自身をみつめ、再発見し、救済し、蘇生する旅といえるでしょう
巡礼の方法
心得です
四国遍路の場合、守るべき十善戒というものがあります。
@不殺生(ふせっしょう)生き物を殺さない
A不偸盗(ふちゅうとう)盗みをしない
B不邪淫(ふじゃいん)邪淫しない
C不妄語(ふもうご)うそを言わない
D不綺語(ふきご)ことばを飾り立てない
E不悪口(ふあっこう)人の悪口をいわない
F不両舌(ふりょうぜつ)二枚舌をつかわない
G不繿貧(ふけんどん)貪欲であってはいけない
H不瞋恚(ふしんい)怒らない
I不邪見(ふじゃけん)誤った考え方をしない
大変なハードルと思う人も中にはいらっしゃるかも知れません。
しかし努力することが大切なのです。
巡礼の旅の途中には巡礼であっても不快なめに遭うこともあるかもしれません。
すべてが仏様があなたに下さった修行と思って喜び
(とても喜べないというならせめて我慢)なさいといわれます。
そして・・・橋の上を渡るときは、杖を突いてはいけないと言うこと。
橋の下のお大師様が眠っておられるかもしれないからといわれます。
巡礼に必要なもの
衣装
巡礼のすがたはさまざま。ハイキングスタイルやGパンやジーンズ、というスタイルも多いと思いますが、本格的には
白衣、菅笠(すげがさ)、半袈裟、頭陀袋、納め札入れ、手甲、脚絆、白い地下足袋、行李(またはリュック)、右手に金剛杖
左手に数珠・・・・です。
持ち物
経本、納め札、納経帳(場合によっては納経軸)、御影入れ、地図、雨具、、着替え、携行薬、etc.
あったらいいと思うもの
鈴、替え着(Tシャツなど洗濯できないときのことも考えて)、
巡礼(お遍路)日記など
念珠 | 真言宗のお念珠 巡礼時に一番使用されています。(他宗派用もございます) |
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納経帳 | 観音霊場(西国・板東・秩父)・四国八十八ヶ所納経帳/ご朱印帳 朱印帳入れ 御影帳/納経軸 経本 |
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白衣など巡礼装束 | 観音霊場用・四国八十八ヶ所用白衣/御詠歌入り白衣 観音霊場用笈摺(袖なし白衣)・四国八十八ヶ所用笈摺/ 御詠歌入り笈摺/別格二十番札所用笈摺/白ズボン 手甲・脚絆・前掛け |
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金剛杖・笠・さんや袋・金剛鈴など | 遍路笠/網代笠/金剛杖/錫杖/金剛鈴/納札(白・青・赤・金・銀・錦) 持鈴/木魚/さんや袋/巾着袋/袈裟止め |
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巡礼小物・便利グッズ | 線香入れ/ローソク入れ/がま口/付箋/メンディングテープ | |
絵般若心経・般若心経グッズ | 絵般若心経タオル・手ぬぐい/般若心経タオル・手ぬぐい | |
写経用品 | 般若心経なぞり用紙/観音経なぞり用紙/罫線入り用紙/無地用紙 般若心経用紙の各種。 般若心経写経セット/十句観音経 筆・硯(スズリ)/墨/墨汁/墨挟み/文鎮水差し/写経机 |
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巡礼のあとは
ここからが本当に大切なところです。
納経帳はあなたの心の糧、支えとなることでしょう。
長い旅路を(四国なら1380kmを)越えて結縁してきたきたことは、それだけでも
大きな自信となるでしょう。苦労が多ければ多いほど得るものも大きいことでしょう。
納経軸等は、早めに表装してご仏前への報告をしてください。無事足を運べたのは、多くの守りの中にあってのこと。
旅の中で得たものは、お大師さまや、観音様との出会いそのもの、普段の生活の中にぜひ還元していただきたいものですね。
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