小僧さんの四季
bokuwa kozosan

ぼく、浅草にきてもうずいぶんたつんだ。
カラカラちゃんとは、大の仲良し。カラカラちゃんはお店の中で、愛らしさをうんとアピールして、みんなに愛されているけれど、
ぼくは、雨の日も雪の日も風の日も朝も昼も夜も・・・・・、ズーズーズーーーーーー!−−−−とお店の外。
いつもあったかいお店の中にいれるカラカラちゃんが羨ましいなと思うときもあるけれど・・・
僕のほうがズーーとズーーと先輩だから、頑張るのは当たり前かな?怠けていたら先輩としてお手本にならないものね。
ご主人は、こんな僕がかわいいんだって。だから風邪をひかないようにってお守りのお数珠も作ってくれたんだよ。


外にいるといろんなことがあるんだ。
たまに酔っ払ったおじさんに頭をはたかれたりするときもあるんだけれど、僕はおこんないよ。
だって数知れない人にこよなくあいされてるんだもの。
それが証拠に・・・見て見て見てよ、僕のあ・た・ま。みーんなにかわいいかわいいって撫でられるもんだから、ピカピカになっちゃった。
昔は、これでもフサフサ(うそ!毛はないよ)だったんだ。

ぼくよりずっとちっちゃい子から、おじいちゃんやおばあちゃんまで、中には茶髪のお兄ちゃんやお姉ちゃんがそっと撫でていってくれたり、
おじいちゃんやおばあちゃんが「うちの孫みたいだねーかわいいねー」って言ってくれたり、
ファンがおおいんだよ。

頭が良くなりますように。足が治りますように。手が痛くなくなりますように。とか、さすってくださって、手を合わせていかれる人たちも多いんだ。
ぼく責任を感じちゃって仏様に祈っちゃうんだよ。ほんとだよ。だからきっと良くなるよ。
巣鴨のお地蔵さんもたいへんだろうな。

時々、僕のことをお地蔵さんだって言ってくれるんだけど、照れちゃうよ。だって僕、小僧さんなの。おじぞうさんじゃないもん。

でも、僕でもみんなの役に立つ事をやってるんだよ。
ぼくの前においてある黄色い箱。な〜んだ?

これね、愛の募金箱。 台東区のね社会福祉協議会てところの募金箱なんだ。
この店のご主人さんはね、こういうことすきなの。黙ってられないんだって。
だから、うちにきてくらたらお願いね。あたまなでてもいいから。

これからは本当に寒くなるから、みんな身体に気をつけてね。
ぼくも、頑張るから。
浅草にきたら絶対ぼくに愛にきてね。あ!まちがえた「逢い」に・・・か。
待ってるね。

ほんとだよ。じゃあね。


お兄ちゃんやお姉ちゃんと遊ぶのも好き

しんしんとした夜も灯りはいいね。ホッとするもの。
大雪の中でも

雰囲気あるでしょう

さつきの花に囲まれるとウキウキしてくるんだ


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