誕生石

誕生石の起源は、「旧約聖書」に由来していて「出エジプト記」に出てくるユダヤ教の祭司長の胸当てにつける十二の宝石の名が誕生石と結びついたという説があります。
「出エジプト記」には、金糸、青糸、緋糸、亜麻のより糸で胸当てを作り、これを二つに折って４角にし、その中に宝石を四列に三個づつ合計十二個はめるように書かれています。
紀元前１世紀の時代フラビウスヨセフスと言う人が「ユダヤ古代史」という本でこの十二個の宝石と十二宮の星座と「１２ヶ月」との関係をのべています。また、十二世紀にヘブライおよびギリシャ文化の伝道者として知られた聖ヒロニムスもこの関係を述べています。
さらに新約聖書「ヨハネ黙示録第２１章｣には、「聖なる都」新しきエルサレムの門に十二部族の名が記され、石垣の基礎をなしている１２の宝石の名がかかれていて、これらが誕生石の順序に影響を与えたことは、ほぼ、間違いないところと思われています。
宝石の呪術的な信仰ーーーつまり宝石を身に付けると幸がくるという信仰が誕生石の概念の基礎になっていたことはまちがいなのです。

誕生石と星座

誕生石と結びつきの強いものは、星座十二宮十二ヶ月との関連です。
古代カルディア人はある星座が天頂にきたときにこの星座をかたどる宝石を身に付けていると幸が得られると信じていて、星座と宝石を表のように結び付けています。